こんにちは。
1番星み〜つけた!!現役女子大生ジャーナリスト「しほ」です。
あべのハルカス美術館にて行われている「楳図かずお大美術展」の取材で行ってきました♪
開催期間は、2022年9月27日(土)~11月20日(日)まで。
あべのハルカス美術館
あべのハルカスの16階にあり、誰もが気軽に芸術・文化を体験し楽しめる「都市型美術館」です。
駅からも直結でアクセスも良好で、エレベーターで上がるとアトリウム空間になっており、開放感と自然光の明るさを感じられます(*^◯^*)
楳図かずお大美術館
楳図かずおさんは長きにわたり歴史に名を刻む傑出したマンガ作品を多く世に送り出されました。
1936年、和歌山県高野山に生まれ、奈良県で育つ。
小学校4年生で漫画を描き始め、高校3年生の時、『別世界』『森の兄妹』をトモブック社から単行本で出版し、デビュー。
『へび少女』『猫目小僧』などのヒット作により、“ホラーまんがの神様”と呼ばれる。『漂流教室』で小学館漫画賞受賞。
一方、『まことちゃん』でギャグの才能も発揮。作中のギャグ、“グワシ”は社会現象となった。
このほか、『おろち』『洗礼』『わたしは真悟』『神の左手悪魔の右手』『14歳』など、数多くのヒット作を生み出す。
その他、タレント、歌手、映画監督など多数の肩書きを持ち、様々なジャンルで活躍中。
2018年、『わたしは真悟』で仏・アングレーム国際漫画祭「遺産賞」受賞。
また同年度、文化庁長官表彰受賞。
作品にはマンガという既存の分野だけでは語り切ることの出来ない先見的な世界観、幻想的なビジョンが至る所で発揮されています。
楳図かずおさんの比類なき芸術性に焦点を当て代表作を通じて、気鋭のアーティストらとともに表現されており、今までにない展覧会になっています。
『ZOKU-SHINGO小さなロボット シンゴ美術館』
今回最大の目玉は制作に4年の期間を費やした、27年ぶりの新作『ZOKU-SHINGO小さなロボットシンゴ美術館』の公開です。
1990年代の『14歳』以来の待望の作品です。
1980年代に描かれた「わたしは真悟」の続編です。
『わたしは真悟』
12歳の悟と真鈴の手によって、一介の工業用ロボットが意識を持ち、やがて自らを“真悟”と名付け動き始める。大人によって引き裂かれた、悟と真鈴の愛。
変わらぬその思いを、お互いの元に伝えるという目的を持った真悟の意識は無限に拡大していき、やがてそれは神のレベルに達していった……。(1982~1986年連載)
‘80年代に描かれた本作は、コンピュータ・ネットワークが拡大した現在のニューエイジ感覚を、楳図が無意識の内に予知し、表現していたかのようである。
緻密に描かれた絵画のような作風の見事さや、コンピュータ社会への警告など、あらためて評価されるべき作品と言えるだろう。
アクリル絵画による101点の連作という方式を採っており、生き生きとして目を見張らされる筆触や、きらびやかで吸い込まれるような色彩で表現されており、時系列に沿って展開される物語性を持つ点ではマンガに近い部分もありますが、マンガと違ってコマ割りはなく、一枚一枚が独立して鑑賞できるものとなっています。
楳図かずおさんが生み出した、新たなシンゴの世界です。
3組の現代アーティストによるインスタレーションの展示
千房けん輔さんと赤岩やえにさんよる日本のアート・ユニットの『エキソニモ』さんは
『私は真悟』を映像インスタレーションにされています。
エキシニモさんは、デジタルとアナログ、バーチャル空間と実空間など、ふたつの世界を自由に横断しながらその境界線にフォーカスしたプロジェクトを数多く手がけています。
本作品は、『わたしは真悟』が描かれてからおよそ40年が経った現代において、もし真悟の思念が今もインターネットの中に生きていたらというアーティストの想像から着想されているそうです。
漫画のコマ割りのように大小さまざまなモニター12台そして床には大量のケーブルが敷き詰められ、1回見たら忘れないくらいのインパクトがありますね。
冨安由真さんは『ZOKU-SHINGO小さなロボットシンゴ美術館』と素描101点のインスタレーションを手掛けられています。
冨安さんは、2017年に東京藝術大学にて博士号(美術)取得。
現実と非現実の狭間をモチーフに大型のインスタレーション作品や絵画作品を数多く発表されています。
現実と非現実のはざまや、不可視のものに対する知覚を擬似的に体験させる作品を制作している冨安さんは、本展において楳図かずおさんの新作《ZOKU-SHINGO 小さなロボット シンゴ美術館》の素描101点が展示されている空間の中央に自作を設置し、空間全体の演出を行なっています。
冨安さんが制作した部屋のような空間には、斜めに伸びる梯子や仮面、あるいはピンクのボタンなど「ZOKU-SHINGO」の作中に関連したオブジェが配置され、時間とともに照明が変化していきます。
また、冨安の描いた絵画には、少年少女のシルエットや、丸、三角といった『わたしは真悟』を想起させるイメージが登場します。
鴻池朋子さんは『14歳』のインスタレーションを手掛けられています。
鴻池さんは玩具のデザインを経て、様々なメディアで現代の物語をトータルインスタレーションで表現し、近年では、地形や気候なども巻き込むサイトスペシフィックな展示や、触覚の可能性を探るプロジェクトを行い、芸術の根源的な問い直しを試みています。
大小2点のドローイングと映像、そして階段と滑り台のオブジェで構成されたインスタレーション作品《かずお14歳》では、鴻池さんが楳図かずおさんという芸術家の内面に迫ろうとする過程を垣間見ることが出来ます。
そして、鴻池さんは楳図さんと対談をしている様子が、YouTubeで見ることができ出口付近にQRコードが貼られています!!
グッズコーナ
楳図さんの世界観が作品だけでなく、グッズにもなっています。
Tシャツの種類の多さに驚きました。
これまでのシリーズ漫画や、図録、コレクションなども幅広くラインナップ!
こちらはなんと大阪限定品です。
大阪名物”あわおこし”でおなじみの「つのせ」とのコラボレーション!食べやすい大きさのひとくちおこしをオリジナル缶に詰められています◎
こちらも同じく大阪限定品!
昭和15年創業 四天王寺でおいしい餡にこだわり続けて80余年CMでもおなじみの「茜丸本舗」とのコラボレーション!!
どれも美味しそうですね♡
その他にも多くのグッズが置いてありました。
まとめ
いかがだったでしょうか。
楳図かずおさんの先見性、幻想的なビジョンを体感できる美術展となっています◎
皆さんにも実際に目で見て楽しんで頂けたらなと思います(*^◯^*)
期間限定なので、お早めに!!
展覧会名:楳図かずお大美術展
開催期間:2022年9月17日~11月20日
開館時間:
火~金/10:00~20:00
月土日祝/10:00~18:00 *入館は閉館30分前まで
休館日=9月26日
入館料:
一般1,700円、大高生1,300円、中小生500円
会場:あべのハルカス美術館 大阪市阿倍野区阿倍野筋1-1-43 あべのハルカス16階