「未来の都市」パビリオンの展示内容の第1弾を発表
公益社団法人2025年日本国際博覧会協会は、フューチャーライフ万博「未来の都市」(以下、「未来の都市」)におけるパビリオンの展示内容の発表第1弾として、博覧会協会が主体として実施する「共通展示」について下記のとおり発表します。
「未来の都市」は、博覧会協会と12者の企業・団体による共同出展事業で、組織や企業、業界の垣根を超え、それぞれの知見と技術力を活かし、Society 5.0が目指す未来の都市=経済発展と社会課題の解決を両立する、「幸せの都市へ」をテーマにしています。
会場西側のウォーターフロントに位置し、施設面積約4,800㎡(施設の長さが約150m)、展示面積約3,300㎡と、2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)の中でも大規模なパビリオンです。
展示概要
◇展示演出テーマ:「幸せの都市へ」
都市は何のために、誰のためにあるのか。Society 5.0は、どんな“価値”をもたらしてくれるのか。
「未来の都市」では、「サイバーフィールド」と「フィジカルフィールド」が連携・融合した世界に類を見ない斬新な映像と展示によって、来場者に様々な問いを投げかけながら、未来の都市像を共に考え、描いていくことを目指します。
パビリオンの魅力のひとつが、博覧会協会と協賛12者の共創による「15アトラクションの未来体験」です。 博覧会協会が主体の「共通展示」と協賛12者が主体の「個者展示」で構成します。
今回は博覧会協会が主体の「共通展示」である、「テーマ展示」、「コモン展示01」、「コモン展示02」の3つを発表します。
共通展示の詳細
◇テーマ展示:「Super Time Lapse ~50億年 幸せの旅~」
高さ5m、長さ92m、3層紗膜スクリーン×2面の映像で囲まれた、時空を超える「カービングビジョン」には、「Society 5.0って何だろう」をキーワードに、人類が誕生してから、社会が形成され、成熟し、Society 5.0の世界へと、過去から未来につながる壮大な物語を“幸せ”の観点から映し出します。
展示システムの「カービングビジョン」イメージ
◇コモン展示01:「Future Life Cube~未来との対話~」
「未来との対話」をキーワードに「Society 5.0と未来の都市」の世界・シーンを、生活者の目線で表現します。
「未来の都市」の住民と“対話”しながら、日々の暮らしの中で生まれてくる、大小さまざまな幸せを感じ・考えることで、「未来の都市」を考えるきっかけとなります。
歩くと突然3D空間が見える不思議な体験ができる「3D Cube」が4つ並び、それぞれにストーリーが用意されています。
4つの展開ストーリー
家族がくらす幸せな日々を記憶。
記憶をベースにこれからの日々も見守り、支え続けてくれる「知能を持つ家」を紹介します。
さまざまなモビリティが相互に通信し、お互いに譲り合いながら人・モノ・サービスが交流するシーンを紹介します。
PHRやビッグデータなどの技術をベースに、一人一人の健やかさを、生涯にわたって、社会システム全体が見守ってくれるシーンを紹介します。
想像・創造・知の翼が自由に羽ばたく未来。
学習・アート・エンタメ体験や発信が自由自在にできるシーンを紹介します。
◇コモン展示02:「City Walker~ゆめを見た・いまを見た~」
「こんな明日になれば」をキーワードにSociety 5.0での、分野別の課題とその解決方法を知り考える空間です。
特殊なロボットの頭部に搭乗して「未来の都市」を散策。
巨大になったり、小さくなったり、空を飛んだり、地下に潜ったり、4つのロボットヘッドで多様なクリエイターが演出する未来の産業/社会を仮想体験します。
4つのロボットヘッド 展開ストーリー
環境・エネルギー
さまざまな「循環」をつくることで、エネルギーの新しい恵みを創り出す。
持続可能な地球への進化した取り組み。
東京五輪招致PR映像をディレクションした上原桂氏が手掛ける3DCGで、未来の環境・エネルギーの世界を体験することができます。
世の中に無駄なものなんて何もない。循環型エネルギー社会をトレジャーハンター(リサ)が案内していきます。
交通・モビリティ
人やモノが単に移動するだけでなく、移動シーンに環境貢献などの新たな価値が生まれ、重なり合っていく。
コマ撮りやモーショングラフィックスなど、ユーモアのある可愛らしい世界観を作り出す泰永優子氏が手掛ける2Dモーショングラフィックで、未来の交通・モビリティの世界を体験することができます。
未来の世界から集まった選りすぐりの面白い乗り物を集めた架空の博覧会を巡りながら、環境にやさしい夢の乗り物などを解説していきます。
ものづくり・まちづくり
CO2削減・資源循環・災害対策など、智によって社会課題に向き合い、自然との共生をかなえる。
多数の海外アーティストとのコラボレーションした映像作品を作ってきた稲葉秀樹氏が手掛けるアニメで、未来のものづくり・まちづくりの世界を体験することができます。
ソウゾウの力で少年たちが未来のユートピアを創る冒険活劇で、それぞれの特技を活かして環境に配慮した街を設計し作り上げていきます。
食と農
つくる人・売る人・食べる人をつなぐ食のバリューチェーンによって、命のみなもとを守り、行き渡らせる。
アーティストのMVや大手企業のTVCM、舞台演出に携わる清水貴栄氏が手掛ける人形劇の映像で、未来の食と農の世界を体験することができます。
生産から消費までをひとつで考え、安全で安定した生産、的確な材料輸送、個人に合わせた調理、人とテクノロジーの調和が取れたワンチーム“いただきますレストラン”のユニークなキャラが歌って踊るミュージカルです。
第2弾として、本年秋頃に、「Society 5.0と未来の都市」や「環境・エネルギー」、「交通・モビリティ」、「ものづくり・まちづくり」、「食と農」の分野で展開する12者の「個者展示」の内容を発表予定です。