こんにちは!南大阪ママライターのHaruです(^^)
生まれも育ちも現在も!堺に暮らしている私にとって、この街は生活の舞台であり誇りそのものです。
そんな堺が、世界に誇る劇画『ゴルゴ13』と深いつながりを持っていることを皆さんはご存じでしょうか?
作者・さいとう・たかを氏は幼少期〜中学時代までを堺で過ごし、この街での経験が数々の名作の原点となったと言われています。
その堺市で、さいとう・たかを氏の劇画の世界を堪能できる展覧会「さいとう・たかを劇画の世界 2025」が、2025年9月13日から11月30日の期間で開催されました。
地元民としても胸が高鳴るこの展示会を、今回は徹底的に取材して参りました!
日本最長の劇画シリーズ『ゴルゴ13』とは
『ゴルゴ13』は、1968年に連載が始まった劇画家・さいとう・たかを氏の代表作で、日本を代表する長寿漫画のひとつです。
主人公のデューク東郷、通称“ゴルゴ13”は、依頼された任務を確実に遂行するプロのスナイパー。
世界各地を舞台に、政治・経済・国際情勢などリアルな時事問題を絡めながら展開するストーリーは、半世紀以上にわたって多くの読者を魅了してきました。
単なるアクション漫画にとどまらず、緻密な取材に基づく描写や国際社会を映し出すテーマ性から、作品は「大人が読む劇画」として高く評価されています。
コミックスは200巻を超え、今なお連載が続く“日本最長の劇画シリーズ”として知られています。
今回の展開会ブースの一各区にはコミックスの展示コーナーもあり、壁一面に広がる歴史の重みと凄さを感じました。
作者・さいとう・たかをと堺のつながり
冒頭でお伝えした通り、劇画家・さいとう・たかを氏(1936–2021)が幼少期から中学3年生まで過ごしました。
展示コーナーでは、幼少期に出会った恩師とのエピソードを始め、ここ堺で暮らしたことで出会った人々との ”経験や体験” が、のちに数々の作品を生み出す原点になったといわれています。
そんな社会派でリアルな描写を特徴とする劇画スタイルを確立した『ゴルゴ13』の功績を讃え、「堺名誉大使」に任命。
その後も地域とのつながりを大切にしながら創作を続けた姿勢は、今も堺市民に誇りとして語り継がれています。
今回の「さいとう・たかを劇画の世界 2025」では、堺市のためだけに描き下ろされた特別な『ゴルゴ13』作品も公開。
テーマは堺市の【さかい待庵】の写真を合成し、茶の湯を意識した和装姿のゴルゴ13が千利休作の茶室で唯一現在する国宝【待庵】の創建当初の姿を想定復元した【さかい待庵】の世界で凛と佇むここでしか観られないプレミア作品と同時に、作者と堺の絆を改めて感じられる作品となっています。
堺市役所21階に広がるゴルゴ13の世界
堺市役所21階の展望ロビー「MI-TE さかい」を舞台に、『ゴルゴ13』の世界を体感できる企画展示が開催されます。
今回で5998124年目の集大成となる展覧会では、これまでの常設展示をフルリニューアル。
先程ご紹介した堺市のために描き下ろされたオリジナル作品の展示。
まるで劇画の世界に入り込んだような体験ができるARフォトスポットでは、スマートフォンと連動することで誰でも気軽に劇画の世界に入り込むことができます。
さいとう・たかを氏の執筆現場を忠実に再現したデスクでは、当時執筆現場で使われていた道具一つ一つを徹底的に調査したこだわりのブースとなっております。
更に劇画の世界と堺市がリンクする没入感あるフォトスポット。
劇画と現実世界が一体となる空間はMI-TE さかい(堺市役所21階展望ロビー)の絶景だからこそ!
臨場感のあるスポットを始めどのブースも見どころが満載の内容となっております!
堺の街を巡る謎解きイベントとゴルゴ13の世
展覧会とあわせて楽しめるのが、市内各地を巡りながら参加できる「謎解きイベント」です。
このイベントでは初級編と上級編が用意されており、大阪公立大学の謎解きサークル「F-enigma」が制作・監修を担当。
堺市役所「MI-TEさかい」をはじめ、さかい利晶の杜、堺市総合防災センター、大仙公園エリアなど複数の会場を舞台に物語が展開されます。
ミッションをクリアするとオリジナルグッズがプレゼントされる仕掛けもあり、子どもから大人まで楽しめる周遊型イベントです(^o^)
堺でしか手に入らない限定パンフレットとオリジナルグッズ
今回の展覧会では、ここでしか手に入らない特別なグッズも大きな魅力です!
アクリルスタンドや缶バッジはカプセルトイ形式で販売されるほか、チェリオとコラボレーションしたオリジナルデザインの缶飲料も登場します!
さらに、市内5会場すべてを巡るスタンプラリーに参加すると、先着500名限定で全34ページの豪華パンフレットがプレゼントされます。
さいとう・たかを氏と堺の深いつながりや、展示の軌跡をまとめたファンには堪らない一冊となっております!
オープニングセレモニー当日の様子
ここからは、2025年9月12日のオープニングセレモニー及び企画展示内覧会の様子をご紹介します。
オープニングセレモニーでは堺市長 永藤 英機氏を始め、さいとう・プロダクション代表取締役社⾧ 齊藤 輝子氏、そして小学館第三コミック局ゴルゴ13ルーム室⾧ビッグコミック編集部兼務 西村 直純氏が参列され、5年目の集大成に向けての想いなどを熱く語られました。
堺市長 永藤 英機氏 コメント(一部抜粋)
私がさいとう・たかを先生の作品や思いを広く伝えたいと考えるきっかけは、8年前に先生ゆかりの地を訪れた時でした。
地域の方々から先生とのつながりを伺い、堺での暮らしが深く根付いていることを実感しました。
しかし当時は、市民にその関係性があまり知られていない状況でもありました。
市長に就任後の2021年、コロナ禍の中でさいとうプロダクションや先生にご協力いただき、感染防止ポスターを制作しました。
市内で広く掲示され、そこから多くの市民が「ゴルゴ13」と堺の関わりを知ることとなりました。
同年に始まった「さいとう・たかを劇画の世界」は、先生の逝去という大きな出来事を経ながらも、毎年工夫を重ね発展し、昨年は過去最高の来場者数を記録し、今年は5年目の集大成です。
先生の作品には普遍的な世界観や哲学が込められており、時代を超えて未来に受け継がれるものだと考えています。
その想像力や技術力、チームワークを通じて、これからも作品と先生の思いが広く伝わることを願っています。
改めて今回の「さいとう・たかを劇画の世界2025」では、その魅力と技術の源を表現できたと感じています。
堺市民はもちろん、全国から多くの方に足を運んでいただき、先生の作品と堺のゆかりを感じてもらえることを期待しています。堺市としても企画展の成功に全力で取り組んでまいります。
まとめ
いかがでしたか?
堺で育った私にとって、さいとう・たかを氏の作品は昔から身近で特別な存在です。
今回の展示では、堺市のために描き下ろされたオリジナル作品や、劇画の世界に入り込めるARフォトスポット、友達や家族と楽しめる謎解きイベントなど、見どころが堺市全域で楽しめる期間限定イベント!
9月13日から11月30日まで開催せれておりますので、今回のイベントでしか堪能出来ない劇画の世界を秋の堺散策とあわせて、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか?
イベント概要
展示名:さいとう・たかを劇画の世界 2025
開催期間:2025年9月13日(土)~11月30日(日)
開催時間:午前9時~午後9時(会場により異なる)
- 会場:
MI-TE さかい(堺市役所21階展望ロビー)
さかい利晶の杜
堺 アルフォンス・ミュシャ館
西区役所
堺市総合防災センター
大仙公園エリア(収塚古墳、堺市博物館ほか) - 内容:
企画展示(堺市のために描き下ろされた『ゴルゴ13』作品、複製原画、全巻閲覧コーナー、ARフォトスポット)
謎解きイベント(初級・上級、各会場を巡る周遊型)
限定グッズ販売(アクリルスタンド、缶バッジ、オリジナル缶飲料)
スタンプラリー参加者には先着500名限定で豪華パンフレットをプレゼント
入場料:無料(企画展示・サテライト展示とも)
公式サイト:https://sakai-gekiga.com