大丸心斎橋店の横道を歩くこと5分。
4~5階建てのビルが所せましと並ぶ東心斎橋エリアの老舗ビルの4階に隠れ家的にオープンしたのが「和肉食堂www」です。
wwwは単に(笑)という意味だけではありません。
w:つながりの輪
w:粋な和食の和
w:笑顔(わらう)のわ
の3つでwwwなのだそう。
コロナ禍の今、猛烈に欲している3つのwです。
秘密にしたいけど行ったことを自慢したくなるお店
食堂とwwwという店名を見ると、ファーストフード的な気軽さのお店なのかなと思いきや達筆な「和肉」の文字とwwwを組み合わせたアートのようなロゴがお出迎え。
ぼ~っと光り輝く間接照明が照らされた先には木のぬくもりが優しいL字カウンター。
8席のみのカウンターテーブルは広々としつつも、シェフの手元がわかる、ほどよい距離感が心地いい。
テーブルにつくと目の前に日本刀のようなものがディスプレイされているのに気づくはず。
これは肉カット専門の包丁。
道具も一流のものを揃えているとあれば、これから食する和肉料理の期待値が上がってきます。
店主自らが食べ比べ、現地に足を運んで選んだ究極の和肉とはどんなものか。
メニューもさぞかし種類豊富かと思いきやコース料理1択のみ!
自信の現れですね。
テーブルにつくとQRコードが置かれています。
ダウンロードしてみると・・・前菜からメイン、スイーツまで全10品。
お品書きを読めば読むほど、奥深そうな料理の数々にはやる心が抑えられない!
カウンターの中で店主が作り上げていく料理を見ているだけでも楽しいんです。
季節と和肉を感じる直球料理
まず、見せてくれたのは初夏が旬の「稚鮎」。
まずは視覚で楽しませてくれます。
パチパチっと稚鮎を揚げている音が食欲をそそります。
音と香りを楽しんでいると、あっという間に前菜の出来上がり♪
初夏を感じる青紅葉をトッピングするにくい演出。
「稚鮎は、抹茶塩をまぶしてカリっとあげているのでそのままお召し上がりください」と店主。
鮎の赤ちゃんということで、とっても身がやわらかい。
鮎独特の内臓の苦みは味のアクセント程度になっていて食べやすく、絶妙な揚げ加減のサクサク食感も小気味いい!
ガラスの器に美しく盛り付けれれた、こちらも初夏を感じるじゅんさい!
ゼリー状のつるつる、茎や芽の部分のぷりぷり食感が新鮮さを物語っています。
メインの食材を引き立てる土佐酢もさらりと飲めるほどの酸味。
花穂は華やかさを演出。
そして鱸昆布〆ユッケです。
鱸(スズキ)は淡泊な味わいなはずなのに、一口食べるごとに豊かな旨味が広がります。
昆布と一緒に十分に寝かせるとこんなに弾力があって味わい深くなるとは驚き。
見るからに濃厚そうな黄身は「赤彩卵」。
濃厚な甘みとコク、うまみを感じる卵で、鱸の昆布〆がとろける甘さに変身!
思わず飲んでしまったくらいのおいしさでした。
前菜はまだまだ続きます。
笹の葉でくるまれたものは・・・
八重山郷里牛たたき握り!
和肉食堂wwwでは八重山郷里牛が食べられるんです。
牛のたたきというと、肉の臭みが少しはありそうなもののまったく感じられない!
口中にあふれるジューシーなうまみにうっとり。
前菜だけで、完璧にノックダウンされちゃいました。
変化球で楽しむ肉料理の数々
とろけるおいしさの八重山郷里牛をただ単に食べられるだけでなく、遊び心をふんだんに取り入れた変化球料理の数々がとても楽しい!
この生春巻きの何がすごいって、八重山郷里牛を薄くスライスして巻いちゃったこと。
しかもうまみたっぷりの部位、三角バラをさっぱりと食べられるように、水菜・ニンジン・赤玉ねぎと一緒に巻き・いくらをトッピングする斬新さ。
生春巻きといえば、チリソースですが、ソース独特のとろっとした甘味と三角バラを一緒に食べると後味が濃厚すぎるとのことで、オリジナルでチリポン酢が添えられています。
この時期らしい山菜、こごみとウドを取り入れたグラタン。
山菜のグラタンね~と食べていると、グラタンの濃厚ホワイトソースを食べているはずなのにさっぱりとした後味。
というのも、魚介から1時間もかけてとったスープを混ぜこんでいるからなのだそう。
飽きさせない演出と味わいはお見事の一言!
輪と和と笑になってしまう一品に違いないとぱくり。
春菊のワサビ漬けが肉のうまみをうまくキャッチし、あまりのうまみに思わず笑顔。
さすがのwwwロール!
wwwロールを堪能していると、一口サイズのお皿に味噌汁?と思いきや肉スープにかつおだし・しょうが・白みそをいれた味噌汁のようで、肉スープのような不思議おいしい味噌煮込みスープがさりげなく置かれます。
そっと置く店主のやさしさがほっとする隠し味になっているんじゃないかな~と感じた1杯でした。
肉じゃがですといわれて、蓋を開けると・・・
お餅?
恐る恐る箸を入れてみると、肉じゃがの具材がどっさり。
凄すぎる発想。
味わいは肉じゃがそのものだけれども、ジャガイモがハッシュドポテトのような栗きんとんのような滑らかな味わいで、甘じょっぱいスイーツを食べているようにも感じます。
ゆでたじゃがいもを丁寧にこすことで滑らかなくちどけを実現しているのだそう。
とろっととろみがついた餡も絶妙な味わいで、これだけ食べにまた再訪したいくらい。
出てくるたび、食べるたびに驚きすぎて、なにこれ?と、おいしすぎる!が重なり合う楽しい食事を楽しんでいると今度はサンドイッチ。
コロッケを揚げているなとは思っていたけれど、サンドイッチにしていたとは!
一口食べるとコロッケの中からグラタンがとろ~り。
肉みそとマスタードとコロッケが三位一体となりとろける甘味がすごいのなんの。
味噌ソースがかなりの活躍ぶりなんです。
この味噌ソース、ご飯のお供やスティックサラダのディップにしたらおいしいに違いないとにやりとしながら完食。
すると何やらあぶる準備がスタート。
食べるのも忙しいけど、カウンター越しの店主の動きも気になって仕方ありません!
ホワイトソースを混ぜたチーズをとろ~りと。
これだけでおいしそうなのに、バナーであぶるひと手間。
チーズが焼けるおいしいにおいが充満~。
しかし、ガスのにおいがしないなと思っていると、なんとバナーの先に竹炭をいれることで食材ににおいがつかないように工夫しているのだとか。
手間暇かかってます。
5時間煮込んだ八重山郷里牛は歯がなくても食べられるほどのやわらかさ。
とろっとろの肉ととろっとろのチーズを食べていると、これが幸せなんだな~と思うほどとろけてしまう味わい。
牛といえばすき焼き
かなり食べたような気もするけどまだまだ食べれるというくらいのほどよいボリュームも計算ずみ。
そうこうしているうちにお米が炊けるいい香りがふわり。
炊き立てを食べられるようにと、土鍋でじっくり炊いてくれていたんですね。
しかも二枚蓋土鍋!
炊き立てを見せてもらいました!
米粒が光っている!立っている!
と土鍋ごはんにテンションがあがりつつ、目線の先に八重山郷里牛のリブロースがどど~ん。
なんという美しさ。
「すき焼き用に今からお切りしますね」とスライス開始。
切りたてが一番おいしいとのことで食べる直前に丁寧にカッティング。
見よ!この美しすぎる霜降りを!
鉄器に並べて、和三盆とたれを投入!
たれのあま~い香りとジュージューと肉を焼く音が脳を刺激して、早く食べたくてうずうず。
前菜でも登場した赤彩卵にたっぷりと浸して・・・
もうこれは言葉になりません。
まさに美味の極み。
残った卵は卵かけご飯として最後まで残さずいっちゃいましょう!
もうちょっといっちゃいたい人はお茶漬け
メインのすき焼きまで終了し、残るはスイーツ。
ですが、もうちょっとあと一口という人は、追加で八重山郷里牛そぼろ茶漬けなんてのもあります。
出汁のうまみ、肉そぼろの甘味が絶妙で、針しょうがが後味を引き締めてくれています。
病みつきになる味わい。
最後はスイーツで。
生マンゴー食べてる?というほど濃厚な味わいにスイーツまで驚きの味わいでした。
記憶に残る和肉料理の数々
「旬の食材とお肉を体感してもらいたい」と話す店主が手掛けるコース料理は、毎月食材が変わるので八重山郷里牛が食べられるといっても通うたびに新しい味に出会えるはず。
スマートで流れるような仕事ぶりも鮮やかで料理パフォーマンスを見ているよう!
もっとおいしくできるんじゃないか、もっと楽しんでもらえるんじゃないかと日々試行錯誤を繰り返し、新しいメニューを発掘してくれる店主。
見ても食べても驚きの連続で、肉のおいしさの原点と季節を感じ、味わわせてくれます。
和肉食堂wwwは会員限定
和肉食堂wwwは、実は会員限定。といっても一元さんお断りなんてことはありません。
最初は電話で予約し、来店時に会員証を発行してもらえます。
コース料理のお値段は、14300円
それに会員証:3300円がかかります。
最初の来店時はちょっとお高いかなと思いますが、一度会員になってしまえば永久会員。
2回目以降は11000円で味わえちゃうんです。
しかも、会員証を一人が持っていれば、友達や家族全員11000円で堪能できます。
ここで「大阪ミナミジャーナル」の読者に朗報です!!
この記事をみて予約した先着50名様限定で、
※【会員証無料】
※【会員価格】
でお食事ができます!
和肉食堂で驚き楽しみたい人は躊躇せず、今すぐお電話を(笑)
大阪市中央区東心斎橋1-17-3 GROOVE心斎橋East 4階
地下鉄「心斎橋駅」徒歩5分
06-6226-8381
1部17:30~20:00、2部20:30~23:00
日・祝
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