8月7日は「花の日」です。
突然ですが、皆さんは、大阪府の「府の花」って何か知っていますか?
各都道府県には、県花が定められています。
ずっと大阪で暮らしているけど、「府の花」が何なのか知らないという方も多いのではないでしょうか?
さらに、「府の花」だけでなく、大阪市には「市の花」、さらに区ごとに「区の花」が定められているんですよ!
今回は、そんな府の花や、市の花、区の花と、その由来をそれぞれご紹介します!
自分の住んでいる地域の花を知って、より地元愛を深めましょう!
大阪府の府の花
大阪府の府の花は、「ウメ」と「サクラソウ」です。
ウメ
古今和歌集に、「難波津に 咲くやこの花 冬ごもり 今は春べと 咲くやこの花」という、現在の大阪で、寒さに耐えて冬篭りをしていた梅の花が、春を感じて咲いた様子を詠った歌が由来しています。
サクラソウ
大阪府にある金剛山麓に「サクラソウ」の原生種「クリンソウ」が自生していることに由来しています。
大阪市の市の花
大阪市の花は、「サクラ」と「パンジー」。
昭和62年に、市民からの公募で決定しました。
サクラ
大阪市の多くの場所で見られる「サクラ」の花は、大阪市民の公募で、花の咲く木第1位に選ばれました。
パンジー
市民公募の草花部門で第1位に選ばれたのは、明るく色鮮やかに咲き誇る「パンジー」です。
区の花
北区
バラ
「バラ」の花言葉は「希望」。
北区の未来への希望が込められています。
また、北区の花のシンボルマークは、赤いバラと白いバラが束ねられています。
これには、合区により誕生した北区がより一層結束することへの願いが込められています。
都島区
サクラ
毛馬桜之宮公園や、区内の公園にたくさん植えられている「サクラ」は、都島区に馴染みの深い花です。
コスモス
可憐で丈夫、そして育てやすい「コスモス」は、春の花の「サクラ」に対して、秋の花として選定されました。
福島区
のだふじ
野田の駅前に美しく咲き誇る「のだふじ」。
江戸時代には、「野田の藤」は、「吉野の桜」「高雄の紅葉」とともに三大名所と呼ばれるほどでした。
此花区
サクラ
此花区には、「桜島」、「桜堤」など、桜にゆかりのある地名や史跡があります。
また、桜は、春の盛りを表し、将来大きく変貌しようとしている此花区のシンボルにふさわしいとされ、選定されました。
チューリップ
デルタに発展した此花区には、オランダと同様「チューリップ」がぴったりということで、選定されました。
将来に向けてまっすぐ伸びていく此花区の様子も象徴しています。
中央区
パンジー
長期間咲き誇り手軽に楽しめる「パンジー」は、そのモダンな雰囲気が、中央区にぴったりとして選定されました。
ウメ
中央区には、高津宮や、大阪城公園など、「ウメ」の名所がたくさんあります。
西区
サクラ
土佐稲荷神社などのサクラの名所がたくさんあり、歴史的にも西区との関わりが深い花です。
パンジー
明るく可愛らしく、家庭や職場でも愛されている「パンジー」。
バラ
靱公園に咲き誇る情熱的で美しい「バラ」は、西区を象徴しています。
コスモス
ふるさとをイメージさせるような、清楚で優しく咲く「コスモス」は、西区のイメージにぴったりです。
港区
ヒマワリ
どんなときも太陽に向かってまっすぐ咲く「ヒマワリ」は、常に前向きに進む港区にふさわしいとされ、選定されました。
サクラ
日本を代表する海の玄関にあたる、港区。
そんな港区には、日本を代表する花である「サクラ」がぴったりです。
大正区
ツツジ
大正区を代表する昭和山。
そんな昭和山一帯に咲き誇る「ツツジ」の花が、区の花に選定されました。
天王寺区
モモ
天王寺区には、明治時代まで大きなモモ畑がありました。
その名残りで、地名として、桃山、桃谷、桃陽、桃丘などが残っています。
パンジー
色彩豊かで、落ち着いたイメージが天王寺区にふさわしいとされ、「パンジー」が区の花に選ばれました。
浪速区
ナデシコ
秋の七草の1つとして古くから親しまれている「ナデシコ」は、なにわ情緒豊かな、伝統ある浪速区にふさわしいとされ、選定されました。
西淀川区
サザンカ
1年のうちで最も咲く花が少ないと言われる晩秋に咲き誇る「サザンカ」。
寒さに負けず、凛とした姿で咲く強さが選定の理由です。
淀川区
パンジー
品種や色の種類も豊富かつ、手軽に栽培できる「パンジー」は、淀川区が目指す、緑豊かなうるおいあるまちづくりにぴったりということで選定されました。
東淀川区
コブシ
東淀川区の区の花は、にぎりこぶしに似ていることから名づけられた花「コブシ」。
コブシの花の4弁にそれぞれ、「自由」、「活力」、「創造」、「未来」の想いが込められています。
東成区
バラ
品種が多く四季を通じて豊かな花を咲かせる「バラ」が、区民公募で東成区の花に選定されました。
パンジー
別名「三色すみれ」とも呼ばれる「パンジー」も、「バラ」と並び、区民投票で圧倒的人気を誇りました。
生野区
アジサイ
小さな花が集まって大きな花を形作る「アジサイ」。
あたたかいふれあいのある町づくりへの願いを込めて、生野区の花に選定されました。
旭区
ハナショウブ
旭区にある城北菖蒲園には、約13,000株の「ハナショウブ」が咲き誇ります。
そんな旭区を代表する花、「ハナショウブ」が区の花に選ばれました。
城東区
モクレン
早春のこずえにふくらむ「モクレン」のつぼみは、春への希望を表します。
「モクレン」の花言葉の通り、城東区の「自然への愛と恩恵」を表すために、選定されました。
コスモス
日本の秋を代表する花、「コスモス」の花言葉は、「調和と真心」。
城東区民の、地域、近隣の愛と協調を象徴しています。
鶴見区
鶴見緑地公園があり、多彩な花が咲き誇る、鶴見区。
そんな鶴見区では、「花の咲く木」と、「草花」をそれぞれ募集しました。
ハナミヅキ
花の咲く木で一番人気だったのが、「ハナミヅキ」です。
ツバキ
花の咲く木として2番人気だった「ツバキ」。
ハナミズキと入れ替わりに咲くということもあり、区の花に追加されました。
チューリップ
草花の一番人気は、「チューリップ」です。
ニチニチソウ
チューリップの開花期が短いことから、「楽しい思い出」という意味をもち、子ども人気も高い「ニチニチソウ」が追加で選定されました。
阿倍野区
モモ
「モモ」は阿倍野区内で古くから多く見られ、ほのかな甘い香りが親しまれています。
ペチュニア
色彩豊かで花数も多い点、開花期間がながく育てやすい点が、景観にマッチするとして、「ペチュニア」が選ばれました。
住之江区
サザンカ
住之江区の区の花は、花が少ない時期に寒さに負けず強く咲く「サザンカ」。
冬の時期になると、住之江区役所前にも美しく咲き誇ります。
住吉区
カキツバタ
住吉大社の南東にある、浅沢神社の周辺は、浅沢沼と呼ばれ、平安時代から、「カキツバタ」の名所として知られていました。
藤原定家や、明治天皇も、浅沢沼のカキツバタの歌を詠っています。
東住吉区
ナデシコ
「ナデシコ」は、戦前、東住吉区で出荷用として、大量に栽培されていました。
そんな「ナデシココ」のかわいらしさと、寒さに強く育てやすいが、区の花にふさわしいとされ、選定されました。
平野区
ワタ
江戸時代から明治時代にかけて、平野区は、綿業の町に発展しました。
美しい花が咲いて、やがて実を結び、生まれるのが白く柔らかい綿。
そんな綿を生み出す「ワタ」の花は、平野区を誇る財産です。
西成区
ハギ
「萩之茶屋」という地名が残るくらい、西成区とは馴染みの深い「ハギ」。
小さな枝や花がたくさん集まる様子から、「団結」や「協力」も象徴しています。
まとめ
自身が住んでいる区の花は分かりましたか?
それぞれ、色々な歴史や、想いが込められていることが分かりました。
府の花、市の花、区の花に込められた想いを知って、より地元や住んでいる街に愛着をもてるといいですね。