大阪で大好きなベーカリーのひとつが、難波・千日前にある「シャンピニオン」。
幼いころ夢に描いたパン屋さんのイメージそのまま!というようなお店で、陳列棚にめいいっぱい並べられたパンは、どれもかわいくて、やさしくて、ユーモアがあって、ニコニコ~っとしてて、眺めているだけでうれしくなってきてしまいます。
また、大阪松竹座やなんばグランド花月の近くにあることもあって、レジ後ろの壁にはたくさんの芸人さんのサインが!
これもなかなか必見です◎
今回の記事は、好きすぎて気持ちが前のめりになって、文章がおかしくなるかもしれません(笑)
入り口の前でコックさんがお出迎え

お店の入り口
各線難波駅下車。吉本芸人さんの新喜劇や漫才などを楽しめる大阪の人気スポット「なんばグランド花月」のすぐ裏。
コックコートをまとったシェフの立つお店を見つけたら、そこが「シャンピニオン」の入り口です!
いい感じのパン…!

入り口扉のポスター
画像は、お店の扉に貼られているポスター。「いい感じのPAN」!
いい感じの…ッ゚+。:.゚☆゚+.゚+。:.゚.:。+゚パン…ッ!
魔法の小箱のような店内

お店の中
店内を見渡して、「わぁ~~~ ゚+.☆ ゚+.☆ほんとだ!!いい感じのがならんでるぅう~.。゚+..。゚+」っと、入って早々かなりハイになります。
メロンパン・フランクロール・タルティーヌ・カヌレ・デニッシュ・クリームパン・クレセント・フレンチトースト・バタール…、みんな楽しげな顔をして、「おいしいから食べてみてよ~゚+.☆ ゚」とニコニコ話しかけてきているよう。
足元がフワンと浮くような高揚感、とっておきの魔法にかけられたような多幸感…、この感じ、ぜひたくさんの人に体験してほしいです☆
西原さん:「パンは私たち夫婦ふたりで作ってます。季節の野菜や自分たちが良いなと思ったものを使ってパン作りができることは最高に幸せです。いつもお店には新しいパンを並べておきたいと思っています^^」
とお話しいただいたのは、オーナー奥さま西原さん。
今回紹介するパンについても、奥さまに説明してもらいました♫
つやつやしたまあるいパンが、身を寄せるようにしてトレーの上に並んでいます。
このパンは何ですか?
西原さん:「あんパンです。粒あんとこしあん、紫芋の3種類がありますよ」
あんパン 3種 各150円

あんパン3種
黒ゴマが振ってあるのが「むらさきいもあんパン」。
ケシの実を振ってあるのが「まるごとあんパン(こしあん)」。
何も振ってないのが「まるごとあんパン(粒あん)」。
小ぶりなわりに重みがあって、手のひらにのせるとしっとりした生地の質感が伝わってきます。

あんパン断面
半分に切ってみると、3種とも予想以上にあんこがぎっしり!
これだけ入っていれば、ズシッと重いはずです。
あんこに使う小豆は、モンドセレクション受賞の十勝高島地域限定で栽培されているものだそう。
落ち着いた穏やかな甘さで、スウゥっと舌になじんでいく味わいがあります。
あんバターフランス 240円

あんバターフランス
ほんのり塩気のあるソフトフランスに、こだわりの十勝あんと無塩よつ葉バターをサンド。
バターは購入後に挟んでくれます◎
クラストにハリがあるうちに、買った当日食べるのがオススメ。
マカダミアナッツビスキーカスタークレセント 220円(税込)

マカダミアナッツビスキーカスタークレセント
お店自慢のクレセント(ウイーン発祥の三日月形のパン)に、カスタードとマカダミアナッツをサンドした「マカダミアナッツビスキーカスター」。
パンの表面に薄く重ねたクッキー生地が、ほんのりした甘みとサクッと感をプラスしています。
歯を入れると、マカダミアナッツのホロッとした食感に合わせ、パン生地もホロフワッと優しく砕けます。
月明りと同じ色をしたカスタードが、砕けた生地とナッツに優しく絡まります。
西原さん:「クレセントを作るのは、ほんとに難しいと思います。巻き加減や引き加減を少し変えただけで、生地が閉まり過ぎたりして全然美味しくなくなるんです。私はよう作りません(笑)これは主人の担当」
ショコラフォンダン 2種 各230円

ショコラフォンダン
デニッシュ生地にクッキー生地を重ね、中にチョコレートを包んで仕上げた「ショコラフォンダン」。
ミルクチョコレートとホワイトチョコレートの2種があります。

ショコラフォンダン
カットしてみるとこんな感じ。
中のチョコレートは、100年以上の歴史を持つベルギーチョコの老舗・カレボー社のものを使用しているそう。
外のクッキー生地はけっこう厚めで、二日後でもサクサクの食感が残っていました。
表面に振ってあるココアがほどよくビター。

ホワイトショコラフォンダン
こちらに使うホワイトチョコレートもカレボ―社のもの。
そのままでも美味しいですが、少しトースターに入れて、中のチョコを溶かしてから食べると、名前の通りフォンダン状に。
クリーミー&ドリーミーな味わいにうっとり+。:.゚☆゚
オリジナルクリームパン 160円

オリジナルクリームパン
西原さん:「うちのクリームパンにはバニラビーンズを入れてなくて、本当にカスタードの素朴な味がすると思います。毎日食べ続けたくなる味って、そういう素朴さのある味だと思うんです (*^^*)」

クリームパン断面
カットしてみるとこんな感じ。
フワッとした菓子パン生地の中に、フルフルのカスタードクリームがたっぷり。
口当たりが優しくて、なつかしさにホッと心がゆるむような味わい。
カヌレ 230円

カヌレ
フランス・ボルドーの伝統菓子「カヌレ」。
深い焼き色を付けた表面はカリッと香ばしく、内側はカスタード味のモッチリ生地。
後味には、ラム酒の芳香がしっとりと口の中に広がります。
このカヌレが一番!というカヌレファンも多く、「シャンピニオン」の人気商品の1つになっています。
オクラとベーコン ホワイトソースタルティーヌ 240円

オクラとベーコン ホワイトソースタルティーヌ
サクサクのバゲットに、ホワイトソース・オクラ・ベーコン・チーズをのせたタルティーヌ。
西原さん:「タルティーヌはいつも6種類くらい作ります。季節の野菜を使ったりするので、その時々によって具材がいろいろと変わります」
訪問したのは15時だったのですが、タルティーヌはだいぶ売れてしまっていて残りわずかでした。
いろいろ選びたい!という場合はお昼までにお店に行くのがよさそうです◎
タルティーヌを数種買ったら、こんな感じでひと口サイズにカットして、ホームパーティーなんかしたら楽しそう♪
ホワイトソース チェダーチーズ ポークパストラミ入りシャンピニオン 220円

ホワイトソース、チェダーチーズ、ポークパストラミ入りシャンピニオン
店名にもなっているキノコ型のパン「シャンピニオン」に、ホワイトソース、チェダーチーズ、ポークパストラミをサンドしたのがこちら。
美味しさの自信に満ち溢れた、威風堂々とした表情です。
実際、どこに口を当てても美味しい♡
思った以上にソースがたっぷりサンドされているので、後味の印象はとてもクリーミー。
セロリベーコンチーズフランス 260円(税込)

セロリベーコンチーズフランス
細かく刻んだバジルとベーコンを生地に練り込み、チーズを振りかけ香ばしく仕上げた「セロリベーコンチーズフランス」。
パン飲みにおススメ☆
バタール 260円

バタール
西原さん:「バゲットは、この近くのレストランさんでもよくお使いいただいています!外はパリッと、中はふんわりしていて、お料理に合わせやすいですよ。私は主人の作るバゲットがいちばん好きなんです。なんていうか、生地がすごく優しいんですよ。軽い食感で、ペロッと1本食べれちゃう」
画像はバゲットの先端。
クープが大きく割けて、生地が気持ちよさそうなふくらみを見せています。
パリパリパリリ。カットすると、髙めの音を立ててクラストが割れます。
クラムは白く、ふわっとしなやか。
お店の商品プレートに“ふらんすパン”と書かれているように、ひらがな表記がぴったりくる感じの、大阪の土地・大阪の人に寄り添った、優しく人懐っこい食感。
ある日のシャンピニオン

パンの合間にもミニコックさんが♡
先日訪れたお客さんで、久しぶりに大阪へ帰省した親類に何か食べたいものがないかと聞いたら、「シャンピニオンのパンが食べたい」というので買いに来た、という方があったそう。
西原さん:「そういうふうに言ってくれるお客さんがいるって、すごい幸せやなあって。お店やっててよかったなあって、その時改めて思いました^^」
このエピソード、「シャンピニオン」のパンの味わいを如実に表しているんじゃないかと思います。
何年食べていなくても、ふと思い出すとやっぱり「シャンピニオン」がいい、と思えるような味。
肩の力を抜いて、心をほぐして、ただ無防備に「おいしいなぁ」とつぶやいて、ホワンと浮かんできた昔の思い出にフフっとなりながら食べるような。
「シャンピニオン」のパンはそんな感じがします。
お客さまにひと言メッセージ!
西原さん:「“笑顔”になるパンを作っています。
一度のぞいてみてください^^」
(※価格は、2021年5月時点の税込価格です)