雨が降ったり止んだり。
湿った空気と一緒に、なんだか気持ちもジメジメしてしまいがちなこの時期。
そんな時は、「Pain Chant(パンシャン)」のパンで気分転換してみてはいかがでしょうか♪
フワッと夢心地なメロンパンやクロワッサンをひと口頬張れば、心がパッと明るく晴れますよ^^
桃谷で愛される街のベーカリー
JR「桃谷駅」下車、勝山通りを道なりに歩き、御勝山南公園を越えた先の角を右に曲がってすぐ。
青と白のストライプ柄のオーニングテントと、窓際に並ぶオリーブの植木が見えたら、そこが「Pain Chant(パンシャン)」です!
ガラス越しに並ぶパンを選んで注文
扉を開くと、木製の陳列棚にズラリと並んだパンが目に入ってきます。
その後ろには、作業工程を覗くことのできるガラス張りの工房。
訪問時は、生地を発酵室から取り出して軽くたたきながら空気抜きをする職人さんの姿が見えました。
ほしいパンを店員さんに伝えて取り分けてもらったら、お店奥のレジでお会計。
メロンパン 220円(税込)
店員さんが「人気でよく出ます^^」と教えてくれたのが画像のメロンパン。
まん丸じゃなく、ちょっと平ら。
空にプカプカ浮かぶ雲のよう。
昼ご飯を食べた後、横になって眠りたくなるような。
ほんのり黄色いパン生地の上に、うすーくのせられたクッキー生地。
口に入れると砂糖がシャラシャラ溶けて、パン生地の中になじんでいきます。
食感は、形と同じくプカプカやわらか。
生地そのものの甘みはおだやかで、舌に残る余韻もほんのり軽やか。
空の雲を眺めながら、「今、あの雲と同じものが口の中に入っているかも」という気分になります。
丸パン 70円(税込)
ほや~っとしていて、生まれたての子犬のような雰囲気の「丸パン」。
手に持つとしっとりふわふわ。柔らかいので、大事に持って帰らないとつぶれてしまいそう。
モチっと淡い弾力を感じた後に、混じり気のない小麦の純真な甘みが口の中で広がります。
パンを手でちぎったら、当たり前のことのように「はい」と隣の人に渡したくなります。
自分のものというよりみんなのもの、という感覚にさせられるパン。
クロワッサン 210円(税込)
ポテッとした両端の巻きが特徴的。
櫛でやわらかく梳かした髪を、フワッとひとつに結わえたような感じです。
食感は繊細で、パリパリッというよりサラサラッとしています。
バターの香りはどこまでも明るくて、小麦の奥の方までその華やかさが染み渡っています。
舌の上で崩れた生地から、じわーっと広がる小麦の甘み。
しばらくうっとり。
スイートクッション 180円(税込)
ふんわり軽めのデニッシュ生地に、アイシングをかけて甘く仕上げた「スイートクッション」。
名前がかわいい♪
何十層にもなった生地の重なりが、羽根を広げる前の翼の形のよう。
パンを割こうと指に力を入れると、層に沿ってツツーッとはがれていき、内側から絹織物のような生地が見えます。
味わいも絹ごしのなめらかさ。
カレーパン 230円(税込)
クルトンをコロコロッと身につけ、楽しげな顔でトレーに並んでいたカレーパン。
パン粉を全面にまぶしてないぶん、油の吸い込みが少ないのが特長。
ペースト状になった野菜の甘みが、スパイスの尖った辛みをまあるく包んでいます。
バゲット 320円(税込)
陳列棚中央に鎮座する「バゲット」。
枯茶・灰茶・焦茶とクラストの色はかなり強め。
中心に真っすぐ1本入った力強いクープ。
同じお店のパン?と思うくらい、他のパンと異なる存在感。
クープの割れ目や気泡やスジをよく見ると、他のパンと同じリズムを持ってるよう。
やっぱり同じ作り手さんのパンかな。
カットすると、バリ・ハリ・バリッと、低くめの音を立ててクラストが割れます。
水をたっぷり蓄えた生地を嚙みしめると、小麦の落ち着いた旨みが口の中に広がっていきます。
それと、なぜだかジンと鳥肌が立つ味がします。
ついでになぜだか少し悲しい。
...滋味、というか、それとは少し違うような、言葉で表しにくいですがなんだかそういう味です。
ティンカーベルのいる扉
「Pain Chant (パンシャン)」の出入り口にはティンカーベルがいます。
ハッピーな音を奏でて、お出迎え&お見送りしてくれますよ♪
緊急事態宣言が延長され、なかなか遠出ができない日々が続きますが、そんな時こそ近くのささやかな幸せ探しをしてみてもいいかもしれません^^